ヘルスカウンセリング学会 The Academy for Health Counseling

「第18回ヘルスカウンセリング学会学術大会」教育医事新聞2011年8月25日掲載

第18回ヘルスカウンセリング学会学術大会 9月、市川
テーマ「時代が求める「立ち直り力」−SATで学び育て拡げる」

教育医事新聞2011年8月25日

2011年8月25日、教育医事新聞に、第18回ヘルスカウンセリング学会学術大会開催に関する記事が掲載されました。
以下に記事内容を転載いたします。

PDF(868KB) 教育医事新聞紙面
 第18回ヘルスカウンセリング学会学術大会が9月17、18日の両日、千葉県の市川市文化会館で開かれる。大会テーマと学会長による基調講演のテーマは「時代が求める『立ち直り力』−SATで学び拡げる」。
 学会長の宗像恒次・筑波大学大学院教授は「個々がストレス、挫折、失敗に対してどれだけ立ち直り力があるかが問われている時代です。立ち直り力は自己イメージと繋がっており、イメージが良ければ良い予期が起こり、脳内にドーパミンが出てストレスが発生しづらくなります。ところが悪いイメージを持つと、悪い予期が生じやすく、ノルアドレナリンやストレスホルモンが分泌しやすく、免疫が低下し、感染症を起こしやすくなったり、うつになったりします。立ち直り力を上げるために、SAT法(構造化連想法)を活用し、イメージトレーニングするのです。」と話す。
 人の脳波は生き方や感受性がプログラミングされる6歳以下がθ(シータ)波優位、7歳以上ではβ(ベータ)波優位となるが、トレーニングで瞑想状態になると再びθ波が発生する。θ波を使って潜在意識に語りかけると過去の悪いイメージや思い込みが消去され、感受性や行動が変わる。これがSAT療法だ。 基調講演ではSAT法により、良い自己イメージを持ち、そこから立ち直りへ繋げる発送の必要性を語る。
 シンポジウムU「トラウマ成長と精神的立ち直り力」では、自分自身が作り出してしまったトラウマをそのままにせず、再解決させることによって立ち直り力をつけるイメージトレーニングについて、樋口倫子・明海大学講師ら3人のシンポジストがディスカッションする。  特別講演T「脳内ドーパミンが決め手『禁煙脳』の作り方」では、禁煙セラピー開発者の磯村毅・藤田保健衛生大学客員教授が喜びを得るための脳内ドーパミンの原理を使い、禁煙脳を作る過程を紹介する。
同U「セロトニン神経とストレス回復力」では、スキンシップ、光を浴びる、リズム運動の3つに影響されて活性化するセロトニンの仕組みについて、生理学者の有田秀穂・東邦大学医学部教授が解説する。